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挑戦ーマカルー・アラウンド⑰ 2014/12/15 ムンブクへ [マカルーからシェルパニ・コル]

平成26年12月15日(月) ムンブクへ
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朝方には雪は止んだようだ。うっすらと薄日が漏れている。今日は動けるときに出来るだけ稼いで天候悪化に備えないと。ガイドからいつもより早い7時半には出発しましょうと指示される。

階段を下りて外に出ると一面深い雪に覆われて白い広場のようになっている。ポーター達が水場に行き来した踏み跡は膝まで時には腰までの深い穴が空いている。風もなく、無音というのはこのような事かと思わせる静寂さだ。
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そうそうに朝ご飯を詰め込んで出発だ。しばらくはフラットな地形なので楽勝かと想像したがそれがなかなかの手応え。深く潜る踏み跡をたどることがどれだけタフなことか。往路では何事もなかった小さなコーラに掛かる木橋は雪と氷でスリップしそうになる。次ぎにバルンコーラの本流に架かる橋を渡る。大きい橋で柵があるので緊張せずに渡る。バルンコーラの右岸沿いにトレイルがある。といっても真っ白のフラットに見えて簡単そうだが決してルートを作るのはそんなものではない。今日もダワさんが斥候役を引き受けルートを作る。雪がなかった往路では確か平坦な草地でのんびりと歩いたはずだが、状況が変わるとこうも大変になるんだ。
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本流に流れ込む支流のコーラが合流するところで辛うじて水が顔を出して岩が露出している。9時に往路でキャンプしたペタマーク・カルカに着く。しかしこのカルカの印象は記憶とは全く違った世界。目印のある場所でもこうも違う印象だから改めて雪山の怖さを実感する。それでも今日は雪が降らず薄日も射してきたので視界は良好だ。土地勘のあるガイドだからトレイルを熟知しているはずなので安心。とはいうものの内心では申し訳ないが不安を100%払拭しているわけではなかった。
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先を急ごう。すぐに出発だ。雪道になってからはチーム全員が離れることなく、隊を組んで歩く。歩きやすさと雪道でのペースは彼らと私とでは離されるほどの差が出ないと言うことだ。
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11時半コーラの支流が合流する水と岩が露出しているところでランチだ。座ることが出来無いので立っての食事になる。だんだん山がコーラに迫りアップダウンが激しくなる。ダワさんもルート開拓で行っては戻りをすることも。

この先でコーラから離れて往路でスリップした急降下のトレイルを今度は登り返す。急登で深い雪道、想像するだけどぞおっとする。今日の目標はドバトのカルカまでと言っていたが、行けるのだろうか。
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さすがに屈強なポーター達も喘ぎ喘ぎの登りだ。私との差が出来ないばかりか、時には追い越して先に行くこともある。トレイルを囲む樹林の背丈が高くなってきた。その枝に雪が積もり墨絵のような景色が展開し、疲れた身体にエネルギーを注入してくれる。すでに陽は山陰になり、寒さが身に沁みてくる。もう4時を過ぎてしまった。とてもドバトまでは無理だろう。
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トレイルの左手に5メートルはありそうな巨岩が傾斜して立っている。そこはビバーク場所としても使われているらしい。ここはムンブク(3520m)、ドバトを諦めて今晩のキャンプ地に決まる。岩の上にビニールシートを掛け、隅をロープで引っ張って仮設のテントにする。食堂テント代わりだ。私のテントはそこより少し上にあるフラットなところに張られる。

正確ではないけど雪のない場合と比較しておおよそ3倍近い時間が掛かってしまった。慣れていないこともあるけどなにしろ疲れた!
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