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パルドーピーク・ガネッシュヒマール【Ⅰ】 [パルドーピーク・ガネッシュヒマール]

Ⅰ Pardorpeakを目指す

2018年のトレッキングはPardorpeak(5903M)目指して計画を立てた。昨年Mera peak の登頂を目指したが上部気道の炎症が高じて6200M地点で断念した無念な思いが残っていたので再度ピークハントに挑戦になった。
PardorpeakはGanesh・himalにあるピーク。ヒマラヤでクライマーとしての高度の技術を要しないピークハントが可能なピークの一つとして知られている。ガネシューヒマルはランタンの西側に位置する山群だ。そこには代表する名山としてガネシューⅠからⅦまでがある。Pardorpeakはその東側に位置するピークだ。
ヒマラヤ(ネパール)は東端のカンチェンジュンガにはじまりマカルー、ローチェ、エベレスト、チョ・オユーその西にランタンがあり、今回のガネッシュ、さらにマナスル、アンナプルナ、ダウラギリと続く。
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パルドーピーク・ガネッシュヒマール【Ⅱ】 [パルドーピーク・ガネッシュヒマール]

Ⅱ 出発,KTMに
10月31日シンガポール航空でチャンギ経由でKTMに向かう。例年はタイ航空を使っていたのだが料金が高騰したので他の手段を検討した結果かなり安いシンガポール経由に変更した。タイ航空は深夜便だがシンガポールは早朝便。
出発日はあいにくの雨が降っていてタクシーの調達に難渋する。無線タクシーを架けれど話中、繋がっても該当車がないといわれて空車が通るだろう茶沢通りまで行って待機するものの拾えず、冷や汗ものだったが最終的にはなんとかタクシーを拾ってリムジンバスに間に合うことができた。
チャンギ空港は数十年ぶりなのでトランジットが不安だったが、さすがハブとして整備された空港で何の問題もなく次のゲートまでのスカイトレインで移動。ラウンジで一時を過ごす。BKK経由ではトランジット時間が長いのが欠点だったが、当地経由は丁度良い具合の待機でKTMに向かえる。搭乗時間はBKK経由より長いがトランジット時間が節約できるので助かった。
21:20定刻通りKTMに到着。今年からネパールのvisaがネットで申請できるようになった。それまでは大使館に出向き、後日受け取るという面倒があったのが嘘のよう。ネットで入手したバーコードが記載されたコピーに40$を添えて窓口に出せば済む。

入国には問題なく外に。いつも世話になっているガイド、Doljeeさんと再会する。彼はガイドであると同時に名コック、巧みに日本的料理を作ってくれる。流暢な日本語も話せるので私にはいろんな意味でストレスを感じさせない、というか親友としての交流が楽しみだ。

市内は年々歳々近代化が進行していて道路の拡幅は著しい。しかし工事中が多いので砂塵が舞い上がるのは相変わらずだ。奄美大島と同緯度なので標高が1300Mとはいえさすがにちょっと汗ばむ陽気だ。定宿のHOTEL FUJIに着く。

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パルドーピーク・ガネッシュヒマール【Ⅲ】 [パルドーピーク・ガネッシュヒマール]

11月2日 チリメ(1800M)に
11月1日はKTMで休養、ガイドはトレッキングの最後の買い物など準備をする。一日中懐かしいタメルを散策し懐かしい臭いを嗅ぎながら行き交う人々とすれ違う。ふと異変を感じた。タメルの中心地に車の行き来が無いのだ。今年から中心地への車の進入が禁止になったそうだ。ここにもネパールが近代化を目指そうという心意気が伝わってくる。
11月2日いよいよチリメに向けて長旅になる。ずうっと昔ランタンに行った際、最初に泊まった登山基地の街、シャブルベシを経てまっすぐ行けばチベットへの国境の街ラスワガディだが、我々はそこから左に分岐してチリメに向かう。
カトマンドゥからシャブルベシはチベットとの交流の幹線道路になっているのでトラックの行き来が激しいとのことで旧道の山岳道路を経由して向かうことになる。
ポーター達はすでにバスを使って先に向かっているのでガイドと私ともう一人のクライミングガイドとジープで7時45分出発する。
9時タナバンジョンで朝御飯。すでにガネシューヒマルの嶺々が望める。7406Mの第1峰、第2峰7150M、第4峰7102Mが望めるが、第3峰は隠れてみることは出来無い。
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そこからは左手にマナスルも望めた。山岳道路なのでヘアピンの連続で体力は消耗する。11時にはチベットに繋がる幹線道路と合流する。細い山道から一気に広い道になる。当然行き交う車も急増する。左右に分岐するところを右手に取る。左を先に進むとマナスル方面に行ける道だ。
12時ティリスリでランチ。
チリメまでの行程はKTMから160KMと聞いたが道が道なので1日がかりの行程になる。2時50分ドウンチェのチェックポイント。この街は懐かしい思い出がある。十数年前にランタンに向かう際道路が寸断し車を乗り継いでドウンチェに這々の体で着いた時はすでに夕闇が迫りバスが目的地のシャブルベシには行けないと降ろされたしまった。そのあとガイドをせかせて運転手と激しいやり取りのすえ、やっと再出発してもらった苦い思い出が蘇った。確かにドウンチェからはヘアピンの連続の急坂を下る。当時の悪路を思えば運転手が抵抗したのは当然だったのかと。ドウンチェはタマン族の集落でシャブルベシに下りるとグルン族とチベタンの集落になる。
3時50分懐かしいシャブルベシに着く。ランタンに行った時のシャブルベシは数件のロッジしかなく、いかにもトレッキングの玄関口という趣があったが、今や立派なロッジが林立して大都会の様相だ。テントを張った草っ原は探すことが出来無い。ロッジが建ってしまったのだろう。
一息入れてチベットに向かう街道から左折してチリメに向かう。道は一気に悪路となり右に左にと揺さぶられる。5時にはチリメのガオンに着く。ところが先発で来ているはずのポーター達が見当たらない。ジープであちこち移動してようやく出会うことが出来た。ここではロッジに素泊まりをすることに。食事はDorjeeさんご自慢の手料理を用意してくれた。
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パルドーピーク・ガネッシュヒマール【Ⅳ】 [パルドーピーク・ガネッシュヒマール]

11月3日 ソムダン(3270M)までドライブ
チリメから先の道は悪路の連続。ポーター達と食料との荷物を積み込むためのジープもチャーターしてここからは2台でソムダンに向かう。道が悪いので、ガスが不足するかも、などなど行きたくないのか言い訳を言っていた。
今日は快晴だ。今日はひたすらドライブの一日。距離は昨日の半分以下だが運転手泣かせの道に仕事とはいえ大歓迎という感じではなかった。
ソムダンのガオンには陸軍の駐屯地があり、8時半出発する。丁度ガオンの入り口にダム湖がある。そのダム湖を左手に見ながら来た道をしばらく戻り右に分岐する。川の右手に大きな斜面が延びていてヘアピンカーブを集落を縫って高度を上げていく。見晴らしがよく眼下にソムダンのガオンがだんだんマッチ箱のようになっていく。
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さらに高度上げていくと、シャブルベシからの道路と合流する。このあたりとしては広い耕作地が続く。高度を上げていくと右手後方の稜線越しにトップだけだがランタンリルンが見えた。この一帯はタマン族のガオンが続く。左手にタルチョーがたくさんはためいているゴンパがあった。
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ガトランのガオンを通過。ここに来てはじめてヤクの集団に出会う。ヤクを育成してチベットに売るらしい。ここが最後の定住村になる。だんだんと森林地帯に入っていく。右手に軍隊の営巣が見えたが兵隊が動き廻っているという気配は無い。
再びガスが横切り出して視界不良となる。慎重な運転になるが、さすがにここで行き違う車は一台だけで困ることは無かった。さらに急斜面を上り11:45にプルコダーダ(峠)を越してこれからはソムダンに向けてどんどん下っていく。12時半ソムダンに到着する。3軒のロッジがあるだけの集落だ。ロッジの裏にあるキャンプサイトにテントを張って明日に備える。さすがに3000Mを越しているので風は冷たく防寒に備えた服装にする。

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パルドーピーク・ガネッシュヒマール【Ⅴ】 [パルドーピーク・ガネッシュヒマール]

11月4日、5日、6日
11月4日
雲一つ無い快晴だ。今日は高度順応の1日。足慣らしをかねてトレイルとは逆に自動車道を先に進む。3750M地点まで登り往復5.9KM。昼前にはキャンプに戻る。
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11月5日
深夜に真っ暗な暗闇と思ってトイレに出ると星のきらめきを邪魔するように登ってきた稜線の先がうっすらと明るくなっていた。カトマンドゥ方面になるので都会の光なのだろう。今回のトレッキング・エリアがカトマンドゥからそう遠くないことが分かる。
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トレッキング初日はいつでも荷物の配分で混乱する。どの荷物を誰に、それがガイドの最初の仕事になる。ポーターに完全に均等の荷物配分にはならないので結果的には不平等は避けられない。カラコルムでは秤で計量して誤差のないように配分しているのと大違いだ。
体力、経験のあるポーターにはどうしても重い荷物になりがちで同情はするけど強引に割り当てていくしかない。なかには多少の不満も感じているポーターもいるのだろうが。力量と荷物の重さにギャップがあると時には到着が異常に遅れて支障を起こすこともある。今回はそのような事態にならないことを祈るばかりだ。
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マイルングコーラ沿いを遡行する。しばらく行くと右手に大きな滝が見える。ガイドの話では今は渇水期で水量が少ないが通常は巨大な滝になるらしい。
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3600M地点のカルカが今日のキャンプ地になる。5860Mのピークハントで体力温存のためにのんびりした1日だ。
11月6日
今日は鉱山跡地のジャクリウバールカルカ(4132M)を目指す。標高差570M、今日ものんびりした行程だ。
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昼前には鉱山廃墟でカルカでもあるジャクリウバールカルカ(4132M)に着く。坑道に向かってレールが延びていく。そこからは排水路に大量の水が流れ出ている。鉄分を含んでいるからか水は透明だが排水路は黄褐色に色づいている。レールには壊れたトロッコも置き去りだ。ポーター達は物珍しい景色にはしゃいでいる。トロッコを手押ししたり坑道に入って大声を上げたり無邪気に喜んでいた。詳細は不明だがトタンの原料を採掘していたと言う話しから亜鉛の採掘だったのかと想像した。しかし何故その鉱山が廃鉱になったのかは確認できなかった。
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近場を流れる水は大量の鉄分を含有しているので料理に使う真水を求めて10数分掛けて水の調達だ。
ランチを食べるとポーター達はのんびりとトランプに興じたり、昼寝をしたり様々な行動になる。
小高いところからはパルドーピーク方面に雪を被った山が見えたが、パルドーピークはその左手にあるので
ここからは見ることは出来ない。
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今日も快晴だったので夕暮れのグラデーションが美しい。
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パルドーピーク・ガネッシュヒマール【Ⅵ】 [パルドーピーク・ガネッシュヒマール]

11月7日、8日
11月7日
今日はBC(4500m)を目指す。11月は好天日和が続くとはいうもののスタートしてから好天続きだ。4KM,370Mの高度を稼ぐ一日だ。負荷の少ないトレッキングになる。殺風景な鉱山廃墟からは一刻も早く去りたい気分だ。
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Dorjeeさんはピークハントに備えて装備品のチェック、整理をしていた。
彼の料理は日本人の心をくすぐる気の利いた料理を作ってくれる。あえて欠点を言えば料理がの品が多すぎること、ボリュームがありすぎることぐらいだ。彼から見れば体力勝負のトレッキングだから食べなければ持たないよ、と言うことだ。でも山に入ると多少の体調異変もあって通常より食欲が落ちるので断るのに一苦労だ。
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山に入るとタンパク質の摂取は卵が主で、時々出してもらえる缶詰のウインナー、コンビーフがご馳走になる。
8時過ぎに出発。坑道の左手に下りてトレイルを進む。
9時過ぎフラットなキャンプサイトに向いた平地に出る。時にはキャンプをするチームもあるらしいが我々は先に進む。
急峻な階段のトレイルを喘ぎながら登り切ると10時前パルドーのレンジが視界に入る。ようやく目的地に近づいた気分になる。眼下にはマイリング・コーラが見える。
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すぐ先がBCのキャンプサイトだ。予定では4時間は掛かると言われていたが、順調に登ってきた。
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夕闇迫る夕暮れ時のシーンは美しい。
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11月8日
今日は4820Mのキャンプを目指す。
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以前には雪渓の上を歩けたそうだが、現在はすっかり消えてしまったので右側のガレ場を登ることにある。足場が悪く結構負荷が掛かった。
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詰めるとリッジに出る。そこからは安定した足場になり足下には雪渓が途切れ途切れに続き高山の風情に変わってきた。
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すぐに氷結したポカリがあり4820Mのキャンプだ。今晩のキャンプサイトになる。テントは氷の上に張ることになる。
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パルドーピーク・ガネッシュヒマール【Ⅶ】 [パルドーピーク・ガネッシュヒマール]

11月9日、10日BCで滞留そしてハイキャンプに向かう
11月9日
今日もどこまでも抜けるような青空だ。一日滞留して英気を養う。そして登山具の使い方の確認だ。何度もトレーニングをしてきたが、ついつい忘れてしまうのでありがたい。
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左手の斜面を利用してユマールとエイトカンを装着してクランポンも履いて上り下りのエクササイズ。足下はガレ場なので不安定ななか何度か練習を積んでエクササイズは終わる。
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午後はのんびり休養。テント内は快晴なのでサンルーフに居るような暖かさ。このような時にはいつもウオークマンを聴いている。世俗を離れた環境でのクラシック音楽の響きは天井の響きだ。イアホーンという人工的なサウンドだけどここではそれを超えた響きになる。不思議だ。
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氷の上に幕営しているので水には不自由しないと思いきや、ここでは排泄物も溜まるし新しい水の流入もないので自炊には使えない氷だ。ポーター達が遠くから水を運んできて使う。大変だね、と声をかけるが山に入ったらこれが当たり前だから、気にしていない素振りだ。
11月10日
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今日はピークハントに挑戦するためのキャンプまで上がる。
ここからはアタックだけに要する食料と小さなテントだけになるのでガイド、クライミングガイド、もう一人経験豊富なポーターだけが伴って登ることになる。
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9時に出発。珍しく曇りだ。10時頃急峻な登りが続きなだらかな尾根状に着く。ケルンが目に入る。ガスが掛かっている。ここで一息入れる。
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いよいよヒマラヤらしい様相になる。ガレ場の連続で足場はとても不安定でしばしば落石の音に恐怖を感じる。ガイドからヘルメットを被るように言われて急斜面にもなったのでトレインで登る。雪渓が視界に入り、明日の挑戦意欲がフツフツと湧いてくる。ガレ場も表面に薄氷が張り付いていたり氷が割れたりの足場だ。時々聞こえてくる落石の音に明日が恐怖の日になる予感を感じた。
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11:50、ハイキャンプ(5250M)に到着。ここはガレ場に幕営するので整地が大変だ。Dorleeさん達が平板な石を拾い集めてフラットは地面を作ってくれる。そんな作業中にも落石の不気味な音が身近に迫って来る。ただキャンプ地に襲ってくる心配は無いので安心して下さい、とは言われたのだが多少の不安はあった。
テントも狭く、携帯食の夕御飯だ。
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明日挑戦する雪渓が眼前に広がる。パルドーピークは左手に巻きながら登るらしい。
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パルドーピーク・ガネッシュヒマール【Ⅷ】 [パルドーピーク・ガネッシュヒマール]

11月11日
ヒマラヤのピークハントでは午後に襲う強風を避けるために早朝3時に出発して早い時間に下りてくることになる。ライト頼りの歩行だが雪渓なので足下には不安は無い。
この時間帯は太陽の有り難さを実感する。末端冷え性の私は足の指と手の指先が痛くなってくる。特に手の指先は堪える。今回はそれに備えて高山用の3重になった手袋を用意してきたので何とかなるのだが、ストックをしっかり握っていると痺れが出てくる。いろいろ工夫してストックを強く握らない方が痛みが軽減されることが分かった。
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後方の稜線から太陽が上がるのだが、空が白みはじめると先陣を切って明けの明星がキラキラと光を放つ。宵の明星はチャンスがあれば見ることは出来るが、明けの明星は相当の早起きが前提なので嬉しいことだ。
明け方のグラデーションが始まる。と同時に天空にちりばめられた星は姿を消していく。選手交代だ。
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雪渓はクランポンを付けているのとトレインでの移動が多少不自由な感じがあるが、それ程荒れていないので歩くには気を使わずに先に進める。
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太陽が稜線から顔を覗かせると闇の世界が一気に解放されて先に見えるパルドーレンジが確認できた。最後のピーク直前は急峻な登りをユマールで登ることになる。
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5400M地点までは順調に登る。日射しも強くなって快適な環境だ。ところがガイドからここで待機して欲しい、先の状況を確認してくるので、とのことだ。理由を聞くとこの先にはクレパスが走っているのとその上で雪渓が融解してガレ場になっているとのこと。
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同時のタイミングで私たちより先行して東欧、韓国人のチームが登頂を目指しいた。ガイドが偵察に行った先で彼らと出会った。彼らは数日登頂のトライをあちこちのルートで試みたが、岩の崩落で断念して下りてきたそうだ。
ガイドが戻ってきてこれ以上先に進むのが困難との判断を私に伝えた。一昨年のメラピークの断念、今度も断念すると言うことに断腸の思いがこみ上げてくるがやむを得ない。せめて限界ギリギリまで登って現場を見たくなった。
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確かに雪渓を横断するように大きなクレパスが口を開けていたし、落石の音も頻繁に聞こえてくる。納得して下山することにした。
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疲労が溜まってくると重力との戦いだから登りより下りの方が堪える。上りでは感じなかった高度感が下りではしっかりと足に伝わってくる。
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昼抜きでハイキャンプまで一気に下山した。
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パルドーピーク・ガネッシュヒマール【Ⅸ】 [パルドーピーク・ガネッシュヒマール]

11月12日~14日

ソムダンに戻る
ハイキャンプから2日がかりでソムダンに戻る。12日は8KM,1200mの一気の下りで足に来ている。
鉱山廃墟でキャンプをして翌日4KM,350Mの下山になる。ソムダンには昼過ぎに着いてゆっくりする。
珍しくはじめてキリに覆われ時々霧雨が降る天気になった。今回初めての曇天だ。さすがに肌寒い。
トレッキングでは一悶着は付きものだが、今回も一騒動。体力のある優秀なキッチンボーイがガイドと揉めた。背景を詳らかに知る術を持たないが、雰囲気としてはガイドのDorjeeさんは何かと叱責をするのが気になっていた。ここに来て不満が爆発したらしい。自分の荷物しか持たないと開き直ってしまった。さてさてこれからどうなるのか心配だ。
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