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アンナプルナ内院へ (1) 20131202~14 [アンナプルナ内院]

2013.12.02/03  (1)
KTMからガンドルク(1940M)=(ガンドルン)へ

2005年にアンナプルナ・アラウンドをしたことが遠い昔の話になってしまった。実はアンナプルナ・アラウンドではⅡ、ⅢそしてⅣ峰が見えるが肝心の主峰Ⅰ峰(8091M)は見ることが出来ない。主峰を囲むように7000M級の山が立ち並んでいるのが理由だ。主峰を見るためにはどうしても内院に入らなければならない。内院という表現はどうも日本的表現だけのようだ。現地でそれに該当する名称を確認したが見つからない。しかし、内院とはよく言ったものだ。実感としてはその名称がぴったり。今回は前回見損なった主峰とマチャプチャレを眼前に見たいというのが目的だった。

このルートはヒマラヤトレッキングではもっともポピュラーなもので、クムジュン・タンボジェと並ぶゴールデンルートになっている。昨今10,11月のベストシーズンは富士山並のラッシュのなかを登ることになるので、閑静なトレッキングとはほど遠いのが現実だ。

幸い、12月に入るとさすがにトレッカーは一気に減って寒さを覚悟すれば静かなトレッキングが楽しめる。

12月2日真夜中の羽田発、BKK経由でKTMに入る。今回は久しぶりに相棒がいるトレッキングになった。同じフライトがとれなかったので、相棒は先発して飛行場でガイドのダワさんと待っていてくれた。市内の喧噪はますます激化しているようだ。
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相棒はネパールが初めてだったので、途中でパシュパティナートに立ち寄る。ヒンドゥー教の最大の寺院で荼毘に付される煙と炎がもうもうと上がっていた。びっくりしたのは入場料が桁違いに高くなっていたことだ。たしか1000ルピー(約1000円強)だったのにびっくり。以前には半分以下だったように記憶している。その後渋滞にはまるなかタメルにあるサムサラホテルに向かう。着くにはいつもの倍以上の時間が掛かった。

ホテルで一時を過ごして夕方には歩いてスワヤンブナート寺院に行く。タメルからそう遠くないのだが、勘に頼って行くので右往左往。無事にゲートに着く。そこからの階段が凄い。上りでは感じなかった傾斜が下りで分かった。足を踏み外したら大怪我をするのは間違いない。

夜は私が情報提供した日本人トレッカーがマナスルから帰ってきていたので合流して行きつけの「タカリチュロ=タカリ料理の台所」で久しぶりのムスタング料理を頬張る。タカリ料理はネパールでは美味しい料理の代表格。タカリ地方の郷土料理。
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翌日早朝ポカラに飛行機で向かう。ポカラからは絵はがき等で有名なマチャプチャレとアンナプルナ・サウスがはっきりと見える。タクシーをチャーターしてナヤプールに向かう。そこはプーンヒルなどへのショート・トレッキングの基地として有名だ。
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ナヤプールでは今回のサポートをしてくれる仲間がすでに待機して、ランチを用意してくれている。コックさんはドルチさん、キッチンボーイにダワさんほか、ポーターも含めて半分は以前に一緒した仲間だった。ここはいつも通過はしているところだが、足を踏み入れるのは初めて。以前はここから早速トレッキングの開始だったと記憶しているが、今やすでに自動車道がガントルクまで開通し、我々はジープをチャーターして向かうことになっていた。
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さすがに道は凸凹で乗り心地は決して快適ではないが、自動車道を歩くよりましだ。それなのに意外と多くのトレッカーが歩いているのはびっくりだ。たんに費用をけちっているとは思えないのだが。
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ジープはガオン(集落)までは開通していない。キムチェ(1638M)で降りていよいよトレッキングの開始だ。12月とはいえこのあたりでは雲一つ無いこともあって汗ばむような陽気だ。約1時間程度のトレッキングでガントルク(1940M)に着く。
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アンナプルナの南側はグルン族が大勢住んでいて独特のカルチャーを守っている。ガントルクもその一つのガオンだ。イギリス軍の傭兵として名高いグルカ兵はグルン族のことだし、現在も軍人として活躍している。日本人の顔ときわめて類似していて顔かたちだけでは日本人と間違いかねない。男性は白い布をたすき掛けに羽織るのが特徴だ。
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アンナプルナ内院へ (2)20131202~14 [アンナプルナ内院]

2013.12.04  (2)

ガンドルクからチョムロン(2170M)へ
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泊まったロッジはガンドルクのガオンのほぼ入り口にあるメショロム・ゲストハウス。ここからの眺望は美しい。左手にはアンナプルナ・サウス(7219M)が右手にはマチャプチャレ(6997M)だ。
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眼下にはモディ・コーラが流れている。源流はアンナプルナ山塊だ。しばらくは集落の幹線道路になっている階段を下る。集落を過ぎるとコムロン・ダンダ(2250M)に向けての登りになる。初めての急登だ。1時間弱の登りでコムロンダンダにつく。ここからはアンナプルナⅢ(7555M)が見える。右手にはマチャプチャレの岩峰が迫るように見えてくる。マチャプチャレ(魚の尻尾)の語源になった魚の尻尾のように二つに分かれて南峰と北峰が天をついている。ピーク下は雪も付かない垂直の岩壁が迫力だ。
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コムロン・ダンダからはキムロン・コーラに向けて急降下をする。樹林帯で北斜面なので快適な下降になる。冬とはいえ直射日光を浴びると汗だくになってしまうので、ここではホットして一息入れられる。

キムロン・コーラを渡った先に平坦な空間があってそこにはロッジがある。多くのトレッカーが疲れを癒しながら食事をしたり、日光浴を楽しんでいる。我々もここでランチとなる。
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12時15分出発する。一気の急登で1時半にはコムロン・ダンダとほぼ同じ高度に達する。ゴレパニからのトレイルと合流して右手にコースをとってトラバースの登りを経て2時にドゥルビン・ダンダに着く。その後はなだらかなトレイルで3時にはチョムロン(2170M)に着く。ここまではアップダウンの繰り返しで高度を稼ぐことはない。
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今晩はフィッシュテイル・ロッジが宿だ。このロッジはガオンの入り口にあり、坂を下っていくと集落が展開している。

今回はロッジ泊まりだが、食事はコックさんが日本風の料理を作ってくれるので飽きがこない。ドルチさんいつも有り難う。
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暗くなって一人のトレッカーが宿を求めて飛び込んできた。こんな遅くに誰だろうと訝ったが、食堂で顔を合わせたらなんと久しぶりの日本人トレッカーだった。40過ぎだろうか一人でアンナプルナBC(ABC)からの帰路だった。トレッキングが目的と言うより世界中をあちこち歩こうというタイプの人。彼が足を踏み入れた国の話は未知の情報に溢れついつい引き込まれていった。彼からチョムロンにある2軒のベーカリーのうち下にあるベーカリーが旨いとの情報をもらった。明日トライしてみよう。

今晩も満天の星で美しい夜空は心が洗われる。
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アンナプルナ内院へ (3) 20131202~14 [アンナプルナ内院]

2013.12.05 (3)

チョムロンからドバン(2600M)へ
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今日も快晴だ。朝焼けしたサウスが美しい。8時にロッジを出発する。ガオンのなかを下りながら通過する。両側には何件かのバッティーが並んでいる。噂のベーカリーもあった。おやつ代わりとデニッシュを買い求める。左手アンナプルナサウスからのチョムロン・コーラを渡る。
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家の壁には最近実施された総選挙のポスターが貼られている。
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ティルチェのガオンに入る。左手の小高いところに山羊がじっと我々を監視するように視線を向けていた。そばに近づくとその一帯には数え切れない山羊がのんびりと寝そべっていた。
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この先はシヌワ(2360M)のガオンだ。シヌワは人が定住する最後の集落だ。このあたりのトレイルは生活道路でもあるので整備がされていて石段の階段を一気に下り、その先では急な階段を登る。ペースが歩幅とは必ずしも一致しないのでペース維持に苦労する。
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9時半にシヌワの入り口に着く。トレイル沿いに家が並び町中を通過して11時過ぎにシヌワ・ゲストハウスでランチを摂る。大きな看板が目に入る。そこには「ここから先は神聖な地域につき肉の持ち込み、肉料理を禁止する」という内容だ。理由はホリー・マウンテン・マチャプチャレ・エリアに入ると言うことだろう。

ここからはマチャプチャレが眼前に迫ってくるが、サウスはリッジの陰に隠れてピークしか見えない。正面にはアンナプルナⅢが見える。さらにその右にガンダルバ・チュリ(6248M)の尖ったピークが印象的だ。
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ここから再び下りになる。ガオンの出口には大型動物が先に進めないような障害がある。乗り越えるのに一苦労。ここからは神経を使わされたロバの糞もなく一気に清潔な環境になる。

1時過ぎにクルディガール(2540M)を通過する。以前にはここにチェックポストがあったそうだ。今では無くなっている。遠くにドバン(2600M)のロッジが視界に入る。この先は階段状の急降下になる。下るのもタフだがそれ以上に復路での折り返しを想像すると恐怖を感じる。
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2時にバンブーロッジ(2310M)に着く。谷間なのでかろうじてマチャプチャレの北峰だけを見ることが出来るだけで他のピークは視界から消える。ロッジで一息入れて2時20分に出発する。左手には急傾斜のクリフが続き季節によっては雪崩の危険があるトレイルが続く。確実に高度を稼ぎながら3時40分にドバン(2600M)のロッジに着く。
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アンナプルナ内院へ (4) 20131202~14 [アンナプルナ内院]

20131206(4)

ドバンからデウラリ(3230M)
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朝方は一面霧がかかっていたが、あっという間に霧が晴れて快晴になる。標高はさほど上がってはいないが表土には霜が降りている。
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8時に出発。今日はデウラリまでの短い距離だが、高度は700M弱稼ぐのでここまでのトレッキングよりはタフになるのだろうか。9時頃、対岸の崖を白糸の滝とたとえられるようないくつもの細い滝が糸を引きながら行く先を探すように右に左に流れを変えている。
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9時半正面にヒマラヤロッジ(2920M)が視界に入る。9時45分にはロッジに到着する。谷間なので日差しは直接届かない。さすがにここまで来ると生活臭も消え標高が高くなったのでようやくヒマラヤに、そして高山に来た実感が湧いてくる。ここで早ランチになる。
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じっとしていると高曇りになったので肌寒さが体に伝わってくる。ゆっくりしたランチを終えて12時過ぎには出発する。12時半にはヒンク・ケーブ(3170M)に着く。トレイル上に突き出した庇を持った洞穴になっている。数人のトレッカーが一息入れていた。ここまで来るとデウラリのロッジが視界に入る。
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2時前にはデウラリ・ロッジに着く。シャングリア・ゲストハウスの裏庭には広場があり、そこでは私たちのサポーターが三々五々横になって寛いでいた。雲一つ無い快晴のなか谷に向かったリッジが幾重に前後してグラデーションが美しい。
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アンナプルナ内院へ (5) 20131202~14 [アンナプルナ内院]

2012.12.07(5)

デウラリからアンナプルナB.C.(4130M)へ
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昨晩は不安定な午後になっていたが、夜半には満天の星になり、快晴の朝を迎えた。今日は一気にアンナプルナB.C.(4130M)=ABCを目指す。ドバンまではアップダウンの繰り返しで高度がなかなか稼げないのだが、ドバンからは確実に高度を稼ぐので疲労感をこえた充実感が実感出来るのが嬉しい。
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8時に出発する。マチャプチャレB.C.(3700M)までは谷間なので視界はよくない。サウスは隠れ、マチャプチャレのピークは辛うじて稜線上に覗く。9時には前方にガンガプルナ(7454M)がはっきり視界に入るが、アンナプルナⅢは見えない。
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10時半頃にはマチャプチャレB.C.=MBCのロッジが見える。ピークアウトしたとはいえ多くのトレッカーが行き来している。会うたびに「ナマステ」と挨拶を交わす。ここでも何気なく挨拶を交わして去ろうとしたら、呼び止められた。
なんとガイドのミンマさんだ。ドイツ人のトレッカーを引き連れて下山するところだ。
久しぶりの再会にハグして挨拶をする。彼はシェルパ族のガイドで私自身がガイドを頼んだことはないが、知り合いの友人としてお付き合いをしている人。彼とはポカラかカトマンドゥでの再会を約して別れる。
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MBCのロッジは右手と右手前方にある。10時45分上のロッジでランチになる。ここではモディコーラはガンガプルナ、アンナプルナⅢを源流とするコーラとⅠからのコーラが合流している。右手にはモレーンが迫り上がって壁を作っている。
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ここからはモレーンの左手に沿って登る。さすがにここまで高度を稼ぐと一気に温度は下がって水も時々流れを失って氷り状になっている。ひたすら高度を稼ぎ1時にはABCのロッジが視界に入る。アンナプルナⅠは相変わらずクリーンには見えない。雲の切れ間から時々らしき姿は見えるのだが。

最終目的であるアンナプルナⅠが望めることを祈りながらロッジに入る。後ろを振り返るとマチャプチャレは見えている。何回も来たヒマラヤ・トレッキングで最終的には目的のピークを見ることが出来ていたので今回もなんとか天候回復を祈ろう。
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1時半にはABCのロッジに着く。右手には右からテント・ピーク(5663M)シング・チュリ(6501M)が見える。テントピークは名前に似ずテント風でないのに違和感を感じた。
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荷物を置いて4200Mの小高いピークに向かう。途中には多くの慰霊碑が建っている。非業の死で無くなったクライマーの無念さが伝わってくる。不思議なことに韓国人の慰霊碑は何故か大きく目立っていた。これはここに限らず見られる現象。国民性なのだろうか。
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右手にモレーンの壁を見ながらピークに立つ。そこではU字状にえぐられた谷が足下に広がっている。ひょっとしたら足下は庇の上かもしれない。氷河はさらに上部に登らないと存在しない。どこの氷河でも起きている温暖化による後退は目を覆うほどだ。それにしても氷河の勢い、その力を実感する。氷が地球をえぐって削った跡は凄まじい。
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夕刻になるとアンナプルナⅠも雲が切れて完全な姿でお目見えだ。今度も運が巡ってきた。夕日を後ろに受けてシルエットになっている。マチャプチャレは夕日を受けて赤く色づいている。有り難う。
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アンナプルナ内院へ (6) 20131202~14 [アンナプルナ内院]

2013.12.08  (6)

アンナプルナ・BC~バンブーロッジ(2310M)
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ぐっと冷え込んだ朝だ。ダワさんから最高の天気ですよ、と声を掛けられて慌ててカメラを手に表に出る。まだ朝日はマチャプチャレの裏、アンナプルナ山塊の上部に辛うじて日が差して赤く焼けている。雲一つ無い最高の天気だ。何度も来ているダワさんもこんな美しい景色は見たことがないと言って感激していた。
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今度も幸運に恵まれた。有り難う。手がかじかむのを耐えながらシャッターを押す。ところが200mmの望遠が調子が悪い。自動焦点がきかないのでやむを得ずマニュアルでシャッターを切る。無限大なので間違うはずがないと思うのだが、写した画像を拡大してみてもピンが甘い。夏のヒマラヤ行きの前にニコンでしっかりチェックしてもらったはずなのに。憤りを覚えるが何ともしがたい。望遠を使うのを諦める。
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朝焼けしたアンナプルナⅠ、サウスアンナプルナ氷河がピークに向けて伸び、左右に稜線を広げている存在感は圧巻だ。当然視界に入るすべての山がクリアに視界に入る。マチャプチャレはシルエットに黒く浮き立っている。
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8時15分に出発する。MBCのロッジで泊まったトレッカーがABCを目指して登って来る。1時間でMBCに着く。この一帯の山名にはアンナプルナ、ガンガプルナなど・・・プルナと呼ばれることが多いが、グルン族の方言で山を意味しているそうだ。
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MBCを過ぎて一気に下山する。しばらく行くとモディコーラに橋が架かっていた。この時期メインルートは右手クリフからの雪崩の危険はないが、積雪期にはしばしば雪崩で危険な状態になるので、その時期には橋を渡っていくサブルートだ。我々は真っ直ぐコーラの脇を下る。

11時にデウラリに着き、ここでランチになる。12時15分出発する。ヒンクケーブまでは登り、12時45分に通過する。そこからは下りになる。1時20分にはヒマラヤロッジに着く。かつてこの一帯のロッジは雪崩で崩壊したことがあるそうだ。
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2時半チョータラで一息入れていたらドルチさんが猿が木立のなかにいますよ、と囁いてくれた。と言われても簡単には見つけられない。ようやくの思いで白い大型の猿を見つける。ラングーンという猿だ。木の枝の先で周囲を観察しているようだ。以前ランタンで猿の群れに出会ったことを思い出した。

3時にはドバンに着く。雲がかかり肌寒さを感じる。バンブーロッジまでは石の階段で高度を下げていく。4時15分に着く。
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アンナプルナ内院へ (7) 20131202~14 [アンナプルナ内院]

2013.12.09(7)

バンブーロッジ~ジヌ・ダンダ(1780M)
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昨晩は日本人の青年二人と出会った。卒前に体験旅行の一環でここに来たらしい。体育会系の青年なので体力的にはさすがに私をこえた勢いがある。怖いもの知らずでもあるけど羨ましい。これから迎える社会人生活への助言などを聞かれた。なかには返答に窮する質問があった。ついつい最近の若者はと切り捨てそうになるのだが頼もしい感じもあって、むしろ社会を牛耳っている先達の方に疑問を感じたりもして見直してしまった。
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今日も快晴だ。8時に出発する。すぐに整備された石段の急登だ。息が上がる。ポーターがボソボソと口ずさんでいる。何しているの?と声を掛けると何段登るのか数えていますとのことだった。こちらはそれどころではない、先に進むだけで精一杯なのでポーターから何段登ったのか聞くことにする。往路ではこの急坂には気がつかなかった。

342段の階段を上り詰めて平坦なところに着く。30分はかかっただろうか。さすがに寒さも吹き飛んで汗ばんでしまった。ところがさらに92段の登が待っていた。そこはグディガール(2540M)だ。

そのダンダに着くと遠く彼方にガンドルク(ガンドルン)のガオンが見える。バンブーロッジとほぼ同じ標高に向けて下る。下りはなだらかなトレイルだ。振り返ると右手からマチャプチャレ、ガンダルワチュリ(6248M)、アンナプルナⅢそしてヒムチュリー(6441M)そしてアンナプルナサウスが視界に入る。
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10時にシヌワの外れのロッジに着く。先に進むとトレイルに柵が張られて急な階段を昇るとシヌワのガオンになる。11時にはガオンのなかを歩いている。いよいよ人里の世界になる。ここからロバ隊が交易の手段として活躍するエリアだ。
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村はずれの右手の広場で数人の人が作業をしてる。近くに来て仰天。水牛の解体作業をしていた。切り離された角の付いた頭、毛の付いた足、内蔵、余りの光景に目を覆いたくなった。この成果は村人に分配されるとか。まさに原始共同社会なのだと実感。
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(授業風景)
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チョムロンまでは再びバンジャンを越える。1200段の階段を登らなければならない。再びコーラに向かって下り、コーラを渡るとチョムロンのガオンになる。

12時半チョムロンに入ってすぐのロッジでランチになる。1時10分に出発する。1時45分にはチョムロンのガオンを通過して往路で来たトレイルと別れてジヌダンダに向かって左に急降下する。九十九折のトレイルは乾燥し、強烈な日差しを浴びて肌がじりじりする。途中に数件のバッティーがあった。眼下にはジヌダンダのロッジの屋根が太陽の光を受けて輝いている。
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3時10分ジヌダンダのロッジに着く。モディコーラのレベルには届いていないが、そう遠くない高さだ。右手にはチョムロンコーラがモディコーラに向かって流れている。どこのロッジもカラフルなペインティングがされていて、小綺麗な造りだ。

モディコーラまで下りて上流に登ると温泉がある。1時間近い往復になるらしい。以前の印象ではヒマラヤの温泉はさほどの魅力を感じないし、明日はポカラのホテルだからバスタブにも入れるので敢えて行く気にはならなかった。ダワさんたちはすべてを片付けてから出かけたが、その感想は行き来に時間を掛けた割にはぬるい温泉でおすすめ出来る代物では無いとの結論のようだった。
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今晩はガイドのダワさんを除いてサポーターとは最後の食事になる。というのは彼らはポカラからはバスでカトマンドゥに向かうので別行動になるからだ。いつものようにお別れ会になる。ケーキが用意されて入刀、全員でシェアし、さらに手に入れた鶏肉が入ったカレーで疲れを癒すことになる。
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アンナプルナ内院へ (8) 20131202~14 [アンナプルナ内院]

2013.12.10(8)~帰国  完

2013.12.10ジヌダンダからポカラへ
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ジヌダンダはロッジが数件あるトレッカー向けのエリアでいわゆる住人はいない。8時前に出発。急な下りで右手にトラバースをしてチョムロンコーラに向かう。8時10分に対岸に渡る。上流は往路で歩いたチョムロンのガオンになる。ここから少し登ると集落がある。
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モディコーラに沿ってなだらかな水平トレイルを進む。8時45分に左手前方下にニューブリッジ(1340M)のロッジが見える。我々のトレイルは真っ直ぐだが、ニューブリッジに下りて橋を渡るとランドゥルンク、ダンプスを経由して国道に出られる。
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10時にカルチャネのロッジに着く。なだらかな多少の下りを先に進むと10時40分にキューミだ。ここでランチになる。さすがに日差しも強く亜熱帯の様相になる。赤のブーゲンビリアが咲き誇っている。ここでは多くのトレッカーがABCを目指して生気溢れる意気盛んな様子で満を持している。

先を急ぐ必要な無い。ゆっくりしたランチをして出発する。12時半スウイのロッジを通過。トレイルはだんだんと山の斜面をトラバースする。コーラは彼方の下になり、流れを見ることも出来なくなった。周りは耕作地になってトレイル沿いには民家が続く。小さなコーラを渡って進むと数台のジープが待機している。12時40分ジープをチャーターしてナヤプールに向かう。

ジープは砂埃を上げて順調に進む。20分もしないうちにガンドルクからの道と合流して一路ナヤプールに。ナヤプールから先はタクシーに乗り換えるはずだったが、サポーター達が乗る予定のバスはベニからの乗客で超満員のためなかなか乗れそうもないと言うことでここまでチャーターしたジープでそのままポカラに向かう。
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途中で車から白煙が上がり一大事と当惑したが、結局はエンジンルーム側の線が接触しただけで運転には支障がないことが分かってホットした。3時にはポカラで泊まるランドマークホテルに着く。

このホテルは2度目だが、バスタブ付きのリゾートホテルで早速バスタブに入りトレッキングの垢を落としさっぱりする。



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