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アッパードルパ(ドルポ)トレッキング 10チャルカボート(4110M)へ・そのⅢ [秘境アッパードルパのトレッキング]

8月7日(水)
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昨晩の雨は深夜には雪になっていたようだ。テントから顔を出すと周りは白銀の世界になっていた。歩行には全く影響は無い。今回のトレッキング日程を詰めるにあたってガイドから9月以降は降雪で移動出来ないリスクがあるので8月中にするよう言われていた。このような雪を見るとそれが正しい判断であることが分かる。
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6時半過ぎには出発する。なだらかなトレイルを行くと7時にヤク・カルカに着く。フラットで広々とした高原状のエリアに簡易テントが張られている。石の囲いにはヤクが放牧されている。ここで新しい事実が分かった。ヤクと言われているヤクは総称として使われているが実は雄がヤクで雌をナクと呼ぶことが分かった。ヤクの放牧に来ているチベタンの一団とムスタングからキャラバンに来ている10名ほどの一団だ。彼らは馬も帯同している。
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ヒマラヤの奥地とは思えない美しい穏やかな景色に一時の安らぎを得た。コックのドルチさんは彼らとなにやらやり取りをしている。物々交換がここでは普通の世界らしい。不必要な物とお互いが希望する物を物色する。結局はお互いのニーズに応える交換は実現しなかった。
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カルカの先でコーラを渡ることになる。急流ではないが、川幅が広い。キャラバン中の連中は馬に乗って徒渉している。羨ましい。私は再びドルチさんの背に負われて徒渉になる。
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周囲の山を見ると新雪に覆われて純白に輝いている。ガイドからは昨日通過したパスは深い雪になっているでしょう、運が良かったですよ、と言われる。
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渓谷沿いのトレイルに移り8時50分には広い河原に出て支流が合流する。ここでは幸い石伝いに対岸に渡れる。10時半再び支流が合流しているが、今度はまたまたポーターの背中に背負われることになる。
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対岸の傾斜地にタルバガン(モーマットとも言う)が顔を出して鳴き声をあげている。多分我々に対する警戒心がそうさせているのだろう。ダルバカンはヒマラヤでも中央から東部ではほとんど見る事がないが、カラコルムでは多く見る事が出来た。ドルパはカラコルムに近いヒマラヤだからだろう。
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しばらく行くとガイドさんから対岸の稜線を見てご覧なさい、アイベックスがいますとのことだった。残念ながら肉眼では確認出来なかったので望遠をつけて写してもらった。
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11時には広い草地に出てランチになる。12時に出発する。ここからはコーラに沿ったトラバース気味のトレイルになるのでハードではないと言われたが、自分自身の体力がかなり疲弊しているのでリラックスするわけにはいかない。
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コーラの水面近くにトレイルが移る。しぶきが飛んでくるようなところもある。1時には岩がトレイルに迫り、コーラとの狭い間を辛うじて歩く状態になる。夏場は水量も多いのでその先はトレイルが一部流出したり、水没している。膝までつかって先に進まなければならない。ここでもドルチさんの世話になる。
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2時に再び支流を徒渉する。ここは石伝いに渡れるので、と主張したが、濡れると面倒ですからおんぶしましょうと言うことになってしまった。
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コーラ沿いのなだらなかで単調なトレイルが続く。その先はじょじょにコーラから離れて平坦な台地状の草地を進む。4時半には右手からコーラが視界に入る。ガイドは幕営地の状況確認もあって先行し、私はカメラポーターのラプカさんとマイペースで歩く。台地上のトレイルは獣道も含めていくつもの踏み跡がある。右手に巻ながらコーラに向かって途中まで下った時、上の方から声が聞こえてきた。幕営は台地状の上になったので登ってくるように、とダワさんからだ。慌てて道なき道を直登する。最後の力を振り絞って草を頼りによじ登る。そこではすでにテントが張られてホットジュースが用意されていた。ところが2人のポーターも我々と同様コーラに向かって下降していた。彼らにも大声で上がるように指示が飛ぶ。
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幕営地は左手のコーラ(そのコーラに沿って移動してきた)と右手から入り込むコーラ(ムスタングから)の合流するその間につきだした尾根の突端になる。切り立った岩壁下左手に立派な吊り橋がある。

夜には雷が鳴りと雨が降った。幕営地がどこよりも高い場所なので落雷が心配で気がきではなかった。翌朝それを質すとガイドはこのあたりでは落雷は心配ないですよと返ってきた。それにしても何もなくてホットしたのは事実。
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