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アッパードルパ(ドルポ)トレッキング 9チャルカボート(4110M)へ・そのⅡ [秘境アッパードルパのトレッキング]

8月6日(火)

今朝は霧に覆われて視界はきかず霧雨が降っている。5000Mを超すパスを通らなければならないのでちょっと不安だ。7時20分なだらかな上りのあとにフラットな場所に出る。幕営に最適そうな環境だが、昨日ここで幕営しなかった理由は肝心な水場が無かったからだ。その後はジグザグの上りが続き、8時尾根状のなだらかな場所に出る。高山植物の花も少なくなり、専門的な知識がないので正確な説明は出来ないが、板状になった岩がバラバラに崩れたり、岩状に重なっている。
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8時40分ツチェラバンジャン(4890M)に着く。簡易に作られたチョルテンが数多く建てられている。さらになだらかな上りのトラバースを続けていくと、10時にはニワールパス(5420M)に着く。ここでも霧に覆われて視界は不良だ。
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ここからはコーラに向けて下降する。11時、奥地とは思えない広い河原に出る。ここで対岸に徒渉する。ここではドルチさんが背負ってくれる。
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ドルチさんは日本人を中心にトレッカー、クライマーのガイドもする強者。彼がそれなのに今回のコックを引き受けてくれたのは私の要望を聞き入れてくれたから。昨年もお願いしたが既に予定が入っていて適わなかった。今回はドルパということで無理をお願いした。一本気でチーム全体へのリーダーシップ、山岳での判断能力やタフネスさはすでにダウラギリで驚嘆した方だ。そのうえ彼が作る日本人の舌に合うメニューも高山での体力疲弊への強力なサポートになる。なので彼は単なるコックと言うよりダワさんをサポートするサブリーダーと言えよう。

対岸の殺風景な斜面を登る。ここでは薄日も漏れる天気になっていた。トレッキングを始めてはじめての外人トレッカーと行きちがう。彼らはドイツ人の一行だ。ジュファールまでヘリで乗り込んでジョムソンに向かっているとのこと。ガイドのダワさんも口にするのだが、白人は体力が並大抵ではなく、ガイドするのも大変だと感服するほど力強い。私のひょっとしたら2倍の早さで先を進むようだ。
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一気の上りで1時には再びパスに着くが、ここでは小雪が降ってきた。このパスが何処なのか、地図と睨めっこをするが名前が分からない。ガイドにとっても何度も来るエリアでないし、人ッ気があって確認する術もなく、地名もチベット語とネパール語が混在していることもあるらしい。想像の域を出ないが5000Mを超えているというのがガイドの話だった。
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不思議とパスを越える上りはきつく、下りはなだらかなトラバースというペースなのでタフだ。コーラに沿ってなだらかだけど長い長いトレイルが続く。足下に目をやると珍しい石が目に入る。思い出に気に入った石を拾い上げてポケットに入れる。
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    (不思議な石、おそらく苔なのかカビなのか美しい柄を作っている)
今日はめまぐるしく天気が変わり、幕営地に着くやいなや音を立てて雨が降り始める。タフな一日だったので、倒れ込むようにテントに入り、ウインドブレーカーを脱ぎ捨ててシュラフに潜り込む。朝まで一歩も出ずじまいで夕飯もなかで済ませる。
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