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ゴンドゴロ・ラからK2⑧ キュスパング=ゴンドゴロBCへそして高度順応(20100805・06) [ゴンドゴロ・ラからK2へ]

夜半、雨音が夢うつつのなかで耳に残っていたが、やはり朝方も天候は回復していなかった。5時半に起床。雨対応の服装を準備してパッキングをする。8時ちょっと前に出発する。9時には再びゴンドゴロ氷河に移動する。幸い霧雨も上がり空には青空も覗くようになる。
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眼前にはマッシャーブルム山群からの氷河が迫ってくる。大きな岩、小さな岩、足元を確認しながら歩いているうちに、気がついたら氷河が剥き出しになった上に移っていた。氷河には大小クレバスが縦というより横に走っている。恐怖を感じるほどではないが、青みを帯びた亀裂の下を覗くと不気味さを覚えた。ブリッジの上を渡ったり、誰が渡してくれたのか丸太を利用してクレバスを越える。
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ガイドやポーター達は氷河上に転がっている小さな石を盛んに割ったりして何かを探している。彼らに言わせると、トルマリン、水晶、ガーネットなどを見つけることがあるらしい。みんなの無邪気さにびっくりしたが、これが彼らにとっては副業にもなるらしい。いい石を見つければトレッカーに売ることができる。残念ながらこの日は大きな収穫はなさそうだった。
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氷河の上は凹凸が少なく一見歩きやすいように思えるが、実は凹凸がないと言うことで気を許していると、うっかり小さな浮き石に乗ってしまうと足元を奪われてスリップしてしまう。時には氷河に食い込んでいる岩の突起につま先を引っかけたり、意外にもイライラする歩行になってしまう。
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時々雷のような音と地響きが谷間に轟く。最初は遠雷かと思ったが、それは雪崩が雪崩を呼んで音とたてているのが分かった。それは時には地響きにもなって足元を揺さぶる様な迫力がある。無名の山かもしれないが、この雪崩を避けながらピークハントする登山家がいたが、本当に恐ろしいチャレンジになる。エベレストやK2と言わず、この一帯の山でさえ近づきがたい恐怖が身近にあることを実感する。目の前の針状のピークから滝のように雪崩が落ちているのを目撃した。
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11時前方にゴンドゴロのピークが見える。氷河は右に向かってカーブを描いて、先端は右手からの稜線の陰に遮られている。12時半前方遠くにキャンプサイト、キュスパング(4680m)が視界に入る。1時過ぎにキュスパングに到着。
キュスパングは谷間の左手にあって、キャンプ・サイトからはリラピークがナイフの刃を天に突き刺すように聳え立っている。サイトの前には池があって、リラピークが逆さに映し出されていて美しい。
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6日は高度順応日になっている。この一帯は高山植物の宝庫らしい。近場の小高い所へ行って散策をする。確かに美しい花が咲き誇っていた。黄色の花、紫色の花、ピンクの花、群生しているわけではないが、美しさに心が和む。曇っていた天気も夕方には晴れて明日への希望を与えてくれた。
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