SSブログ

インダス川を遡行して・・ナンガパルバットとバツーラ⑬ [ナンガパルバットとバツーラ]

8月8日(水)ヤシュペルトからファティマヒル往復

ヤシュペルトは標高3302M、日は差しているけどバツーラには重い雲がのしかかっている。今日はバツーラ氷河を遡行して展望の素晴らしいファティマヒルまでの往復だ。大した登りではないので楽なトレッキングだと聞いた。6時に起床、7時40分に出発する。相変わらずの天候でパス-Ⅱのピークが雲間から望めた。バツーラ氷河の左岸をなだらかな登りというかほとんどフラットなトレッキングになる。相変わらず対岸に連なるパス-そしてバツーラの連山のピークは雲の中だ。ずうっと前方のコンピール・ディオール氷河がバツーラ氷河に流れ込んでいるその先にあるクックザール(6943M)が時たま雲の切れ間から望めたりするが、一瞬のこと。雲の流れは安定せず、右から上っていくかと思うと逆流してしまう。

10時にはファティマヒルに着いたが、残念ながら視界は相変わらず、ピークはほとんど望めない状態が続く。この天候では先に足を伸ばしても展望がきくわけでもなく、ここでしばらく時間を稼いで一瞬の僥倖を期待することにする。日差しはあるので寒さは感じない。横になってのんびり雲が切れるのを待つ。ビスケットを食べたりうとうとしたりが天候は快方には向かわない。11時半を過ぎても変化がないので取りあえず少し下がった地点に移動し、再び天候の回復を待ち望む。バツーラ氷河とコンピール・ディオール氷河が合流するその先は晴れ上がっている。その先はアフガニスタンの国境方面になる。


結局バツーラのピークを拝むことが出来ず、断念してキャンプに戻る。夕方になると登ってきたルートを振り返るように麓を望むとずうっと先の雲の上にデスタギール・ザール(7885M)のピークが浮かび上がっていた。ギルギット地方では最も標高の高い山だ。

相変わらず腹の調子は良くない。もう少しの辛抱で下山できる。我慢のしどころだ。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。