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ガウリサンカール・メンルンツェ・ツォーロルパへ(4) [ロールワリンヒマールに]

11月3日(火) シミガオン(2036M)へ

6時にモーニングティー、7時半にスタート。しばらくは整備された自動車道を進む。7時45分、前方に山間部の建物とは思われないしっかりした建物が視界に入る。近づくと厳重な警備がされていて、物々しい印象だ。ここはチベット国境近くに建設中のダム建設の基地になっている。中国が請け負っているので中国語の記載された重機があちこちに留置されている。その警備のためだろう、軍隊の基地もある。車はここまでは通行しているようだ。
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さらにしばらく進み8時20分左手から大きなコーラが合流する。そこがコンガルだ。橋もあるがトレイルはショートカットになる大きな石を縫って河原に降り丸太橋を渡って対岸に渡る。その先には資材置き場とバッティーがあるが、地震による落石でほとんどの建物が崩壊していて痛々しい。しかもゴミと崩壊した残滓がまるでスラムの様相になっていた。
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その先は自動車道も落石で埋めつくされてよじ登るような状況になっていた。この先は整備された道と落石が積み上がっていたり、崩落したりの状況になる。前方に重機とジープが視界に入る。9時40分そこはタマン族のチェチェット(1377M)だ。車両はパンクをしたり、傷んで稼働出来る状況ではない。自動車道が開通したあとに自動車道崩壊でそのままここに閉じ込められてしまったわけだ。

チェチェットには多くのトレッカーや震災支援のために来た人々、入れ替わりで帰る人々でごった返していた。自動車道から右に離れて樹林帯を抜けてコーラに架る吊橋を渡ったところでランチとなる。
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出発は1時過ぎになった。ここからは急登が始まる。整備された石段がそそり立つ壁にそってジグザグの登リだ。シムガオンの住民にとっては生活道路なので当然とはいえよく整備されている。傾斜もゆるくなり石段も終わるとようやく普通のトレイルになるとシムガオンの集落に近い。ホッとした瞬間だ。
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13時20分、突然前方が開放的になってチョルテンがある。シェルパ族のシミガオン集落の外れだ。ホッとして一息入れる。ところが水をちょっと口にした途端に胸にこみ上げるものがあって突然の嘔吐に襲われる。朝ごはんも消化されずに吐き出した。過去に嘔吐の記憶はなく、多分初めての経験だ。何度も繰り返して胃の中が完全に空になるまで続いた。その後は意識混濁、ガイドに支えられて近くにあったバッティーで横になる。
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ある程度気分が収まったのでガイドとキャンプ地まで歩き始めた。他の仲間は全員先に行っているので、マイペースでの前進だが、遅々として先に進むことが出来ない。5歩歩いては一息入れる。ガオンの中とはいえ斜面に作られた棚田の間をぬってトレイルがあるので平坦ではない。

何時に着いたのか意識も薄く、キャンプ地についてテントに入らずそこにあるロッジの一室に横たわった。そのまま何も食べることもなく、結局翌朝まで眠り込んだ。
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