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再度エベレストトレッキング(2012・1015~1113)9 [コンマ・ラからエベレストへ]

2012年10月26日(金)

コンマ・ラ(5535M)を越えて
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8時10分出発する。今日はロブチェ(4910M)を目指す。600Mの登りと600m強の下りだ。天気は幸い快晴でマカルー(8463M)が右手に浮き立っている。その左にはローチェだ。後ろを振り返ればアマダブラムも見える。
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9時10分テラス状のフラットなところで一休み。ちょっと気掛かりなのは喉、気管支の炎症が一向に改善しないことだ。その上チュクンからずうっと5OOOM前後の高度を歩いているのでさすがに高度障害が多少出ているのだろう。
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足元を見ようとしたが、いつものように出来ない。ダワさんに鏡を借りて顔を見たがやはり浮腫んでいた。だから足元が平常時のように見ることが出来ないのだ。歩いている本人はそれほどダメージがあるとは自覚していなかったが、確実に体力が疲弊している。
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ダワさんから今日の計画はロブチェまでの予定だが、場合によってはクンブ氷河の手前にあるキャンプサイト泊まりも考えましょう、との提案があった。氷河越えは凸凹の起伏があって上り下りの連続になる。意外と体力の消耗があるのは経験済みだ。今後のスケジュールがタイトという事もないので氷河越えはダワさんの意見を受け入れて明日にしよう。
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(マカルーの雄姿)
ここまでは前方の稜線が邪魔してコンマ・ラは全く見ることが出来ない。9時半ひとしきり登るとなだらかなところに出るが、すぐに登りになる。この先は山腹を左に向かってトラバースする。その先にコンマ・ラがある。
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さらにもう一度フラットなところに出ると前方にポカリが視界に入る。水深が浅いせいか透明な色だ。ポカリを右手に見ながら先に進む。さらに進むとコバルト色に映える大きいポカリがあった。桃源郷を思わせる静寂と神々しさが漂っている。ランタンの帰りに寄ったコサイクンドに信仰のポカリがあったのを思いだしたが、そのポカリよりも格段に神秘的だった。
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10時10分尾根状を越えてフラットなところに出ると、ようやくコンマ・ラが視界に入った。そこにはタルチョーがはためいているのが辛うじて見える。タルチョーはラマ教のお経が書かれた旗がロープで繋げられたものだ。タルチョーは青・白・赤・緑・黄の5色で構成され、それぞれ天・風・火・水・地を表している。ラマ教徒にとっては祈りであり、彼らの守護を祈願している。ヒマラヤの峠(ラ)ではかならずタルチョーが高いところを繋いで張ってある。
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ここは5400M地点、この先はトラバースしながら高度を稼ぎ、最後はまっすぐの登りになる。一歩一歩の登りで確実に高度を稼ぐが、歩みは遅い。すぐそばに見える峠だがなかなか届かない。11時10分最後の急登だが、右手にはピークしか見えなかったマカルーの全容が見事に見えるようになった。眼下にはコバルトブルーに染まったポカリが一つと云わずいくつかあるのを確認した。
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(マカルーを背景にアイランドピーク)
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11時25分に今回の目的地の一つコンマ・ラに着く。峠が迫る頃から耳元を激しい風音がごぉーごぉーと走っていた。峠も風道になっているので体感温度はかなり低下してしまう。峠越えの向こうにはクンブ氷河とロブチェのロッジが眼下に見えた。
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(ロブチェのロッジが小さく見える)
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ここからはチョ・オユー(8201M)が見えるはずだが、残念ながら雲の中だ。空には雲が掛かりはじめたが、そう悪化するような感じではない。

写真を撮って一息入れてから下りだ。ここからは一気の下り。降りはじめは巨大な岩の間を縫って下に、降りるに従って岩も小振りになる。さらに下に行くと砂岩と砂状のトレイルになる。疲れもあって浮き石に乗って足元を奪われ転びそうになることもある。プモリ、その左手にチョ・オユーが見えた。
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1時40分ポーターのベルガジがヤカンにホットオレンジを入れて登っていきくれた。疲労困憊、喉もからからの時には命の水になる。がぶがぶと音を立てながらお代わりをする。
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2時15分氷河手前にあるキャンプサイト(4900M)に着く。当初予定ではここでランチを終えてロブチェに向かう予定であったが、最終的にはここでキャンプをすることにする。3大ピーク越えのトレッキング案内を見たことがあるが、その計画ではここがキャンプ地となっていた。
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(プモリ)
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