SSブログ

晩秋の身延 [思いのまま]

_20141121_133425.JPG
晩秋の身延。紅葉のピークも過ぎて冬支度の世界。南アルプス街道は身延から広河原そして甲府に通じる山岳道路だが、すでに奈良田温泉から先は閉鎖になっている(閉鎖前も奈良田から先マイカーは入れない)。奈良田温泉は低張性アルカリ高温泉、源泉温度42.2℃、PHが8.6という強度のアルカリ泉で入浴すると肌がつるつるになる。日本中の温泉、秘湯を巡ってきたが、ツルツル度では最高ランクになるだろう。奈良田の手前には西山温泉があってここも秘湯と言われている。2軒の宿があるが、町営の湯島の湯に入る。コテージの傍らに鄙びた木造の露天がある。現在は寒いので囲いがあるが。泉質は奈良田と似ている。この二つの温泉の素晴らしさは正真正銘の掛け流しと言うこと。飲料としても可になっている。
_20141121_142027.JPG
雨畑湖を経由して大井川に向かう林道を目指す。ところが肝心の林道は大雨で崩壊して通行不可になっていた。十数年前にもトライしたことがあったが、その時も越えられなかった林道だ。残念無念の思いで引き返そうとしたら右手の崖から見事な滝が落ちている。見神の滝だ。
_20141121_145950_01.JPG
そこから引き返す。国道52号線に入る手前に赤沢宿の看板が目に入ったので右折して山道を登る。急坂で狭い道なので気を使う道だ。10頭近い猿が道を過ぎるのが目に入った。上り詰めると歴史を感じる味わいのある建物が集落(重要伝統的建造物群保存地区)を作っている。ここが赤沢宿だ。地の人に話を聞く。ここはいわゆる街道筋の宿場ではなく、身延山(久遠寺)から七面山登詣の道筋にあり、登詣客がここで一休み、あるいは宿を取った宿坊とのこと。信仰篤い日蓮宗信者が列をなして行き来したそうだ。いまでは宿坊も一軒だけ、現役で残っているのは江戸屋だけになった。かつての栄華も今は、と時代の変化を実感し感慨に耽った。
_20141121_170411.JPG
本栖湖を経由した帰路では、闇夜に浮かぶ富士が見事に浮き立っていた。一路東京に。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。