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ニホンカモシカ [思いのまま]

思い立って八ヶ岳硫黄岳を目指して朝4時に出発。天気予報では午前中は晴れとなっていた。双葉で朝飯と昼ご飯の調達をする。

桜平はカーナビでは検索できないのでフォレスト三井の森を設定して走る。三井が開発した別荘地を抜けると砂利道になる。悪路の部類だろう。幸い、4駆なので気遣うことなく走る。桜平にはすでに多くの車が駐車していて場所の確保に苦労する。一番奥の広場の片隅に辛うじてスペースを見つけて早速登山の準備だ。

この先も林道は整備されているが関係者以外は入れない。沢を越してひたすら車道を登る。車が登るにはかなりの傾斜だ。硫黄臭が臭ってくると夏沢鉱泉だ。八ヶ岳は高校生時代に入って以来なので見るもの聞くもの新鮮だ。小屋は昔の薄汚い小屋のイメージとは違って小綺麗になっている。山ガールとか山ボーイの時代だからそうもありなん。

引き続き林道が続く。しばらく行くといよいよ山道だ。といっても十分な広さがある。日差しもあり、多少汗ばむが、快適な登りだ。オーレン小屋のミニ発電所を通過し少しずつ山岳らしい雰囲気になる。オーレン小屋に着く頃には空には雲が掛かり天候悪化の予兆だ。でも一気に悪化することはないだろう。

硫黄岳には夏沢峠からと赤岩の頭経由があるので夏沢峠を選ぶ。しばらくは木立のなかを緩やかな傾斜を登る。沢も涸れ沢になりそれに沿って登る。傾斜が緩やかになると冷たい風が気持ちよく通り抜けるようになる。そうなると峠も近い。

夏沢峠ではガスのなかで景観を楽しむことは出来無い。小屋にはモモンガ、オゴジョが出没する小屋として宣伝があった。ここから山梨側に下りると本沢温泉がある。昔々野湯を求めて行ったことがある。でも小屋の案内板を見ると温泉が売りになっているようだ。今や野湯ではなく普通の秘湯になってしまったことだろう。

ここからは尾根状のトレイルだ。しばらく登ると森林限界になる。はいまつ、シャクナゲが群生している。霧がかかり視界は不良。ふと右手に目を向けると30Mもない先で草を食んでいる黒い動くものが。久し振りに見たニホンカモシカだ。人が近づいても動ずることなく、こちらを見ている。足で首あたりを掻いたりもしている。
慌ててカメラを取りだし撮影だ。景色は楽しめないがカモシカに会えるだけで運が良かった。
硫黄岳カモシカ1a.jpg
硫黄岳カモシカ2a.jpg
霧はますます深く足元だけが視界だ。この先は岩を砕いて作られたトレイルを進む。ケルンがこの先頂上まで立っていると聞いた。霧が掛かっても道を失うことはない。なだらかになるとすぐに山頂だ。山頂には10人ほどの登山者が食事をしたり撮影をしたりで寛いでいる。折角買ってきたおにぎり弁当を少しは早い時間だが、口にする。

そうこうしているうちに横岳、赤岳が浮かび上がってきた。下りは赤岩の頭を経由して下る。取り付きは岩場を、その先は赤茶けた山肌を露出した尾根道だ。赤岩の頭で赤岳鉱泉に下りるトレイルと分かれて右手の背丈ほどの藪を下る。ここからの下りは落差がある足には負担になる下りになる。気がつくと雨音がしてきた。やっぱり雨か、と雨具の用意だ。さほどの雨脚ではないので気になるほどではない。

オーレンの小屋に着く頃には雨も気にならない程度になったので雨具を脱いで下山する。ここからは登ったトレイルを下るだけ。
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