ダウラギリ・サーキット(12) ドバン~チャルターレ [ダウラギリサーキット]
10月22日(土)
ドバン~チャルターレ(2820M)
昨晩の天候回復がそのまま朝につながった。雲一つない快晴だ。そして標高も高くなったので朝方はさすがに冷え込んできた。まずはダウラギリ・レンジを写真に納めよう。
ポーター達はあちこちから枯れた枝や根をかき集めて焚き火をしている。そこにチェコ人のトレッカーも集まってそこでに暖を取っている。
朝ご飯を食べていると目の前に30kgはありそうな黒い犬が手を並べて私の食事をじっと見つめているではないか。決して一線を越えない節度に感心しながら食事を続ける。そのうちにじりじりと接近してくるいじらしさについついチャパティーを少しだけ分けてやった。結局は全部あげてしまったのだが。ダワさんに聞くとこの犬はこの小屋で飼っているのではないとか。
どこから来たのか不思議だ。これだけ元気なのだから、そして人の食事にちょっかいを出すこともないのでそれなりに空腹は克服できているはずだから野良ではないのだろう。
8時に出発する。急降下してすぐにクナバン・コーラに掛かる木橋を渡る。その後急登があり身体も温まったので長袖を脱いで半袖になる。小高い木々がこんもりと覆っている。つづら折れの登り、そして水平トレイルの繰り返し。9時に木橋を渡る。このあたりは竹林とシャクナゲが群生している。プレモンスーンの時ならシャクナゲの花が美しいことだろう。
視界に入る山に雲がかかり始めた。左手の岩盤を縫ってあちこちに滝が流れている。 一つ一つは糸のように繊細だが、二本の滝が出発点は違うが同じ目的地を目指して落ちていく姿が美しい。ミャグディ・コーラでは美しい滝が目を奪い辛いトレッキングに安らぎを与えてくれる。楽しいコースだ。
10時半ミャグディ・コーラの河原に出て、石を乗せて安定させている木橋を対岸に渡る。前方にはダウラギリ・レンジが望め、対岸には美しい滝が白糸を流すように落ちている。11時標高2825Mこんもりした森から開けたところにでた。そこにはタリテレのバッティーがある。ここで昼ご飯だ。ここではびっくりした。なんと海苔巻きが出てきた。具には玉子焼きが入っている。ご飯も日本米で粘りがあり、マヨネーズの味付けも日本のコンビニを思い出すほどだ。醤油を付けて久し振りの日本の味を堪能した。
見かけない青年が3人掘っ立て小屋裏から出てきた。一人は銃を立てて持っている。あわやマオイストの再来かと一瞬以前の思い出が呼び覚まされたが、マオイストが政権についた今でもそんなことあるのかと疑問を感じた。すぐに疑問は解かれた。彼らは猟をするために持っているらしい。彼に写真を撮らせて欲しいとダワさんを通じて頼むと、ノーといわれる。
(彼はすぐに銃を隠した)
それはそうだ、ヒマラヤでは猟は禁止行為になっているらしく、彼は法律違反の証拠を撮られては困るはずだ。すぐに仲間と森の中に消えていった。
チャトラーレはもうすぐ。のんびりとした昼飯になる。1時過ぎに出て特別辛いとは言えないトレイルを先に進む。ミャグディ・コーラはここでは小さな流れに細っていた。
2時半にチャトラーレ(3110M)に着く。10個のテントがすでに幕営していた。ここでもチェコ人達と一緒になる。まだ日差しがあるので、ポーター達がテントを広げ、マットも乾燥させ始めた。夕ご飯ではムリで仕入れた水牛肉をさばいてカリーを作ってくれる。生肉の保存もそろそろ限界になることもあるのだろう、彼らにとっては最高のご馳走だ。ネパールでは肉を食べることは大ご馳走になるので。
夕方になると雲が掛かり始める。ほとんど青空が失われた。明日からいよいよ高度との戦いが始まるので気掛かりだ。天気男の本分を発揮しろ、と自分を激励した。
ドバン~チャルターレ(2820M)
昨晩の天候回復がそのまま朝につながった。雲一つない快晴だ。そして標高も高くなったので朝方はさすがに冷え込んできた。まずはダウラギリ・レンジを写真に納めよう。
ポーター達はあちこちから枯れた枝や根をかき集めて焚き火をしている。そこにチェコ人のトレッカーも集まってそこでに暖を取っている。
朝ご飯を食べていると目の前に30kgはありそうな黒い犬が手を並べて私の食事をじっと見つめているではないか。決して一線を越えない節度に感心しながら食事を続ける。そのうちにじりじりと接近してくるいじらしさについついチャパティーを少しだけ分けてやった。結局は全部あげてしまったのだが。ダワさんに聞くとこの犬はこの小屋で飼っているのではないとか。
どこから来たのか不思議だ。これだけ元気なのだから、そして人の食事にちょっかいを出すこともないのでそれなりに空腹は克服できているはずだから野良ではないのだろう。
8時に出発する。急降下してすぐにクナバン・コーラに掛かる木橋を渡る。その後急登があり身体も温まったので長袖を脱いで半袖になる。小高い木々がこんもりと覆っている。つづら折れの登り、そして水平トレイルの繰り返し。9時に木橋を渡る。このあたりは竹林とシャクナゲが群生している。プレモンスーンの時ならシャクナゲの花が美しいことだろう。
視界に入る山に雲がかかり始めた。左手の岩盤を縫ってあちこちに滝が流れている。 一つ一つは糸のように繊細だが、二本の滝が出発点は違うが同じ目的地を目指して落ちていく姿が美しい。ミャグディ・コーラでは美しい滝が目を奪い辛いトレッキングに安らぎを与えてくれる。楽しいコースだ。
10時半ミャグディ・コーラの河原に出て、石を乗せて安定させている木橋を対岸に渡る。前方にはダウラギリ・レンジが望め、対岸には美しい滝が白糸を流すように落ちている。11時標高2825Mこんもりした森から開けたところにでた。そこにはタリテレのバッティーがある。ここで昼ご飯だ。ここではびっくりした。なんと海苔巻きが出てきた。具には玉子焼きが入っている。ご飯も日本米で粘りがあり、マヨネーズの味付けも日本のコンビニを思い出すほどだ。醤油を付けて久し振りの日本の味を堪能した。
見かけない青年が3人掘っ立て小屋裏から出てきた。一人は銃を立てて持っている。あわやマオイストの再来かと一瞬以前の思い出が呼び覚まされたが、マオイストが政権についた今でもそんなことあるのかと疑問を感じた。すぐに疑問は解かれた。彼らは猟をするために持っているらしい。彼に写真を撮らせて欲しいとダワさんを通じて頼むと、ノーといわれる。
(彼はすぐに銃を隠した)
それはそうだ、ヒマラヤでは猟は禁止行為になっているらしく、彼は法律違反の証拠を撮られては困るはずだ。すぐに仲間と森の中に消えていった。
チャトラーレはもうすぐ。のんびりとした昼飯になる。1時過ぎに出て特別辛いとは言えないトレイルを先に進む。ミャグディ・コーラはここでは小さな流れに細っていた。
2時半にチャトラーレ(3110M)に着く。10個のテントがすでに幕営していた。ここでもチェコ人達と一緒になる。まだ日差しがあるので、ポーター達がテントを広げ、マットも乾燥させ始めた。夕ご飯ではムリで仕入れた水牛肉をさばいてカリーを作ってくれる。生肉の保存もそろそろ限界になることもあるのだろう、彼らにとっては最高のご馳走だ。ネパールでは肉を食べることは大ご馳走になるので。
夕方になると雲が掛かり始める。ほとんど青空が失われた。明日からいよいよ高度との戦いが始まるので気掛かりだ。天気男の本分を発揮しろ、と自分を激励した。
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