STAP細胞問題のもう一つの見方。今になってあれこれ精査して結局は黒との判定になっているが、あれほどの話題性があるテーマでの研究について、世に問うときに多くの識者が関係していたはずなのに、今になって虚偽だとしたら、そこを問題なく通り抜けてしまった体制とか判断能力とかが問われるべきではないのか。小保方さんが実際はどういう意図でサイエンスにチャレンジしたのかは分からないが、世論に祭り上げられて、そのあげくに地獄に突き落とされたとしたらマスコミの被害者かもしれない。仄聞の限りだが、有名(?)学者は弟子の成果に悪のりして成果を横取りすることしばしばとか。今回もそのような風土がどこかになかったのか。今回の事件は小保方さんにも問題があった以上に学問、研究を支える制度問題の方が深刻だと思える。