2012年10月25日(木)

コンマ・ラ・ペディ(4930M)へ

8時45分出発する。昨晩の雪はうっすらと残る程度で快晴になっている。今日は200Mの高度を稼ぐだけだ。小川を渡ってコンマ・ラに向かったトレイルからすぐに分かれて左手に向かう。

  (ディンチョンブ)

気掛かりなのは痛めていた気管支、喉の痛みが悪化したことだ。鼻をかむと鮮血が混じっている。熱は無いので決定的な体調不良になっていないのが救い。

9時半小休止。ここまでは前方の稜線に阻まれていたコンマ・ラ方面が視界に入ってきた。トレイルはさほどの登りはなく、平均的な斜度の登りになっている。


11時40分にはペディに着いた。予定ではもう少し時間が掛かるように聞いていたので拍子抜けだ。ペディは峠越えの手前にある場所を指す。そういえばトロン・ペディを思い出した。トロン・パス越えを目指した際に泊まったところだ。




  (ヌプチェ、ローチェとローチェシャ)
ここにはポカリがあるはずだが、すっかり涸れている。トレイルから離れたところに水場があるのでキャンプには支障なかった。でもポーターにとってはかなり下まで降りなければならないのでご苦労なことになる。

   (ヌプチェレンジとコンマ・ラ)

寒い、水場が遠いとなるとポーターがする食事の下ごしらえが大変だ。ただでさえ手が悴むような寒さなのに氷から溶けたばかりの水で食材を洗い、食後には食器の後始末。こうなると二人のポーターに働きぶりの違いが出てくる。所帯持ちのポーターは必死に作業をこなすが、もう一人の若いポーターはただボオーッと見守るだけ。時々やった振りをしている感じだ。端から見ていても腹が立ったが彼らが仲違いするわけでもないので傍観するしかない。ダワさんにもちょっと囁いたら頷いていた。