2012年10月24日(水)

レストデイ チュクンリへ

いつも経験することだがこの高度になると意識から解放される睡眠中に息苦しくなって睡眠を中断されることだ。昨晩もそうだっった。

今日はチュクン・リへ往復してコンマ・ラ越えのために一日休養日になる。

7時40分に出発する。さほど急峻な登りではなく、普通なら軽い登りにといえそうだが、すでに4700Mを越える高度でにあり、呼吸への負担は大きい。

(違った視角からのアマダブラム)

思いっきり深い呼吸をしながら高度を上げていく。遮るものもなく視界は良好だ。振り返ればアマダブラムが存在感を示している。足元は岩と土だけが露出している茶色の世界だが、時々苔なのか枯れ果てた花なのかひからびた残骸があった。夏にはどのような姿だったのだろうか。

手先が冷たいが、幸い風が無いので快適な登りだ。さすがにこのトレイルを歩くトレッカーは少ない。チュクン・リのピークまで行くつもりだったが、撮影環境にそれほどの差がないとのダワさんからの話も聞いたので、5200M地点の小高いところでゆっくりして時間をつかって撮影をする。




ここからはエベレストは陰に隠れて見えないが、ヌプリ、ローチェ、ピーク38(7590M)、マカルー、アイランドピークが反対側にはタブチェ、チョラチェが望める。


陽が落ちると極端に冷え込んでくるので、テントサイト脇にあるロッジに移り、そこで暖を取る。数人のトレッカーやガイド、ポーターも三々五々ストーブの周りに集まってくる。コックさんはここの調理場を借りて食事の用意をしている。ヘッドランプを付けて団らんに花が咲く。

身体にしっかり温もりをため込んでテントに向かう。表では小雪がちらつき、テントにも積もっていた。開け閉めの際にその雪が襟元から入り込んで一瞬身震いをする。