おそらく人生で最大にして最難のチャレンジとなるであろうマカルーBCからシェルパニコル越えにいよいよ出発となる。


11月27日(金)の深夜羽田からタイ航空を使って出発する。BKKには順調に到着したものの、KTMで南アジアサミットが開催中でKTM空港の日中使用が禁止になったため結局はKTM13時到着予定が17時前の到着となった。ガイドのダワさんには飛行場で長時間の待機をさせてしまった。

トリブバン空港からタクシーでタメルに向かったのだが、交通規制が行われていたので、中心部までの流れはいつになくすいすいと移動ができた。しかし都心に近づくに従って流れが悪くなり、王宮近くでは完全に移動出来無い状況になった。

後で分かったことは中心部への車乗り入れがVIP移動のために乗り入れ禁止になったのが理由だった。そこでやむを得ずタクシーを乗り捨てて、ダワさんは荷物を背中にさらに両手に荷物を持ちながら都心部を移動してその先、禁止地域を越えてからリキシャを雇ってホテル・サムサラリゾートに向かう。

予定では翌日ツムリンタールに向かうことになっていたが、南アジアサミットのために翌日もフライトが全面的にキャンセルとなり、29日に搭乗予定となった。

29日11時のフライト。トリブバン空港の国内線に向かう。このターミナルもようやく拡張工事が始まっていた。待合室のインフラも確実に改善されている。出発便の予定が電子掲示されるようになったし、トイレも多少は清潔になっていた。何しろ以前は手洗いの水も出なかったことを考えると今昔の感ありだ。


ところがこのフライトもディレイとなり、結局は14時半の出発となる。航路は途中までルクラと一緒だったが、途中からは多少南側に軌跡を取りツムリンタールに向かう。天候は最高でタムセルク、エベレストも確認出来た。

ツムリンタールはネパールの東南部に位置して亜熱帯の気候だ。予想では平原状にある飛行場と思っていたが、小高い丘陵地の盆地にあった。一日に2便しかフライトがないローカル空港だ。飛行場ではコックのドルチさんが待っていた。彼の料理は疲労困憊するトレッキングでは命綱だ。彼の都合もあって今回のトレッキングが寒い12月になったと聞いている。

ジープで今日の宿泊地カンダバリに向かう。道はネパールとしては珍しく、綺麗に舗装されていて快適なドライブだ。周囲の土は赤茶けた色で煉瓦の原料になるらしい。カンダバリは1時間も掛からない先だ。あっという間に到着した。街の中心地にあるホテル。といっても名ばかりでただホットシャワーが使えるのが救いだった。ホテルから階段を下りて広場に向かうと賑わっていた。今日はバザールの日でテントには雑多の商品が山積みになって並び大勢の人で賑わっている。ドルチさんはトレッキングに使う食材を買い求めていた。