12月6日(土) カロポカリへ


標高が3700mを越えてさすがに若干の高度障害が起きているようだ。この現象はいつものことで食欲はあるものの胃に不快感がある。

いつものように8時に出発する。今日は上り下りは穏やかだが距離的には長いのでタフな一日になりそうだ。9時にはコンマ・ラ(3873m)に着く。一気に見事な景観が広がる。マカルーがぐっうと近づき、左手にはネパウ、チョモランが続く。


(マカルー)

(カンチェンジュンガとジャヌー)
右手遙か遠くの稜線越えにカンチェンジュンガ、ジャヌーもはっきり見ることが出来る。雲海が景観に色添えをして見とれてしまう。ここでゆっくりしてポーターに預けたD800Eを取り出し撮りまくる。

眼前にあるピーク、グガァン・ラをこえてサヌ・ポカリに向かう。左手下に流れるイスワ・コーラの両側は季節になると冬虫夏草の採取で大賑わいになるとダワさんの話だ。春先には多くの村人が目をさらにして探しまくっている姿が脳裏を過ぎる。


シャクナゲも背丈が小さくなり、高山の厳しい環境に耐えている。今年の新雪だろう、真っ白な雪も残っている。10時半にマニのあるデプテ・ラに着く。下っていくとサヌポカリが見える。11時過ぎにポカリの湖畔を通過、再び前方のコルに向かって再び登りになる。



12時40分にはシェットン・ラ(4170m)を越えてカロ・ポカリ(シェルパ語で大きい池を意味するチョチョムとも言う)に一気に下降する。北斜面でもあり、残雪が多く、隠れている岩に足下を奪われることもあるがどちらかというと歩きやすい。突然バタバタという羽音に目をやると5,6羽の鳥が飛び去っていった。初めての野生との出合いだ。





1時50分カロ・ポカリ湖畔のキャンプサイトに着く。

今日を振り返ると繰り返すラ(峠)越えと高度での移動だったのでタフな一日になった。