仕事という契機があって初めてのアフリカ、具体的には南アフリカとザンビアに行ってきた。8月は乾期、現地ではearly springと言っていることから分かるようにすでに一番寒い時期は終わっている。日中は汗ばむほど暑くもなり、陽が落ちる頃には肌寒さを感じてしまう。一言で云えば快適そのものだ。


通貨が南アフリカはランド、ザンビアはクワチェ、物価換算に頭を悩ました。開発途上国と言えば物価が安いのが相場なのにほとんど日本と変わらない。タクシーに乗ってもレストランに入っても決して安くない。

その背景には格差社会が原因ではと思えてくる。南アフリカでは植民地時代の英国の影響が色濃く残っていて経済を押さえている白人と圧倒的に貧しい市民(下層)と分断されている。豪邸街と掘っ立て小屋が同居している。ザンビアでも白人は追放されたが、黒人間での格差は日本を超える貧富の差だ。

物資は結局富裕層への商品でしかないので、輸入品に頼ることになるし、他方で外貨を稼ぐ手段を持ち合わせないのでインフレを惹起した結果物価高騰になってしまうのだろう。


高級ホテルでバスタブに入り、車の窓は決して開けないで、ましてや街を一人歩きはしないようと言われてしまうと現地との接点は正直言って失われてしまう。


格差社会にはびっくりしたが、自然界はさすがに独特の魅力を与えてくれる。茫漠とした草原に草を食むウオーターバックやインパラ、水面から目と鼻を出しているヒポ(カバ)を見るとついつい興奮してきてしまう。それと世界三大瀑布の一つと云われているビクトリアの滝には圧倒された。

次回はもっと現地の人々と接し、自然な動物たちにもたくさん出会ってみたい。