1999年制作の映画「キャラバン」が漸く手に入って鑑賞。そもそもはNHKで放映されていたものを見損なったのが切っ掛け。この映画にひかれた理由には、ネパールにはまって何回もヒマラヤに行った経験がどこかでダブることもあった。
チベットに塩を運んで小麦を持ち帰るというおそらくシェルパ族の営みの中心にあるヤクのキャラバン隊での話。カリスマ的指導者が将来を託した息子の死に遭遇し、自分の孫にそれを継承させようと、村人が息子に代わる指導者と認知した若い連中と対立し、・・・・・その先は是非見ても欲しい。
ここで学んだことは長が一見頑固に権力に拘るように見えるが、実は彼が積み上げてきた人生に裏付けられた含蓄(判断力)とリーダーシップとは何か、を訴えている。
久しぶりに涙しながらの鑑賞。映画好きではない人間にとっても感動を与えてくれた嬉しい贈り物だった。